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鼻とアレルギーとにおいのコラム

アレルギー性鼻炎の原因と治療方法

くしゃみ・はなみず・はなづまり

これがアレルギー性鼻炎の3大症状といわれています。 これらの症状が続くと、集中力の欠如、睡眠障害、いらいらする、など、日常生活に支障がでるようになるため、何か対策をとる必要があります。

アレルギー性鼻炎に対する医療はここ30年で進歩してきています。鼻炎のタイプ、症状の重さ、生活習慣、併存する病気などを考えながら個々に合わせた診療をしていくことが大切です。

 

アレルゲンを知る

一年中症状がある通年性アレルギー性鼻炎の原因としてはダニ、カビ、ガ、ネコやイヌなどが挙げられます。スギ花粉症に代表される季節性アレルギー性鼻炎の原因物質には、スギの他にヒノキ、カモガヤ などのイネ科花粉、ブタクサ、ヨモギなどのキク科花粉、ハンノキ、シラカンバなどがあります。住んでいる地域によって多く飛ぶ花粉の種類、量、時期は変わります。 これら、アレルギー の原因となる物質のことを「アレルゲン」と呼ぶのですが、どのアレルゲンに対するアレルギーがあるかの検査の中で最も多く行われているものは採血検査です。採血検査でアレルゲンに対する抗体の有無をチェックできるのですが、検査できる項目は100種類以上あるためすべてを一度に調べることはできません。そのため、ほとんどの医療機関では代表的なアレルゲンをいくつか選択した10項目程度を検査項目セットとして前もって決めてありそのセットで検査することが多いです。セットの内容は医療機関によって少し異なりますので、検査の際は前もって検査項目セットの中にご自身の知りたいアレルゲンが含まれているかを確認し、追加して検査したいアレルゲンがあれば採血の前に言っていただくことをお勧めします。 当院では「気道アレルギースクリーニングパネル」として、13項目のアレルゲンをチェックしています。 また、最近はViewアレルギー39という、鼻炎のみならず食物、皮膚アレルギーの原因となるものも含めた主要アレルゲン39項目をまとめて調べる検査もあります(3割負担で約5000円)。

 

実際の診察では

鼻内の観察をし、鼻腔の粘膜の色や腫れ具合、鼻汁の性状や量を確認します。

アレルギー性鼻炎の鼻腔所見:粘膜が腫れ、水様性の鼻汁が過多な状態

また、先ほど触れましたように、血液検査を行なうことで、通年性のタイプなのか、季節性、しかもどの季節になりやすいタイプなのかを知ることができます。また、CT検査などで鼻中隔弯曲症や副鼻腔炎の合併の有無や程度について調べることも重要です。


アレルギー性鼻炎に対するさまざまな治療法

  

抗ヒスタミン薬

内服薬の代表は抗ヒスタミン薬です。約30年前から第二世代抗ヒスタミン薬という、眠気などの中枢神経抑制作用や、口渇や胸やけなどの抗コリン作用などの副作用の少ないものが開発され、現在医療機関で処方される「抗ヒスタミン薬」といえばほとんどがこの第二世代のものとなります。 どの抗ヒスタミン薬を内服するか、選ぶにあたっては、医療機関でよく相談してください。眠気の少なさ、効き目の強さ、服用回数、服用するタイミング、など、みなさんのライフスタイルや、鼻の症状がどれだけ日常生活の支障につながっているかを考慮して選択していくことが重要です。

 

抗ロイコトリエン薬

アレルギー性鼻炎に伴う鼻づまりをおさえる薬としてガイドラインでも推奨されている薬です。眠気などの副作用がほとんど無い「優等生」の薬です。ただ、実際のところ、これで鼻づまりが劇的に改善するかというと難しいのが現実です。長引く鼻づまりには鼻中隔弯曲症や下鼻甲介の肥厚、副鼻腔炎などの要素が大きく影響しますので、CTやファイバースコープで「空気の通り道」の形状を調べ、状況に応じた対策を取ることが重要です。ただし、この薬は気道の過敏性を抑えたり、気道分泌をコントロールできたりする特性から、むしろ喘息の治療薬として有効な薬であるため、咳症状が目立つアレルギー性鼻炎の患者さんには積極的に処方しています。

 

鼻噴霧用ステロイド

ステロイド、というと、「こわい」というイメージが強いかもしれませんが、何十年たってもステロイドほど万能の薬はありません。過敏な免疫反応や炎症反応を強力に抑制しますので、使い方をしっかり考えて利用すればとても有効性の高い薬と言えます。鼻の中にステロイドが含まれた液状、もしくはパウダー状の薬剤を噴霧するタイプの点鼻薬は、適切に用いれば全身への副作用を避けながら鼻の粘膜に効率的にステロイドを届けることができます。最近は1日1回噴霧するだけで効果が持続するステロイド噴霧薬がありますし、幼児も使用できるタイプのものもあります。

 

アレルゲン免疫療法

「アレルゲンを体の中に毎日少しずつとりこみ、体をアレルゲンに慣れさせていく」治療法で、以前から皮下注射の方法で一部の医療機関で行われていたものです。2014年から舌下免疫療法という、アレルゲンエキスが入った液体や錠剤を舌の裏に含ませる治療が保険で行えるようになり、最近は盛んに行われるようになってきています。

 

手術治療

特に鼻づまりが強い場合は内服薬による治療は限界があります。この場合、手術治療は有効な選択肢です。鼻の中がどのような状態になっているかをCTなどで調べ、鼻中隔弯曲が高度な場合は鼻中隔矯正術、下鼻甲介という鼻の中にある粘膜の「庇(ひさし)」のようなものが慢性的な炎症により分厚く肥厚してしまっている場合にはその下鼻甲介のサイズを小さくする粘膜下下鼻甲介骨切除術、こういった手術で空気の通り道を拡げることができます。また、鼻水の量が多く抗ヒスタミン薬ではコントロールできなくなった場合には経鼻腔翼突管神経切除術という手術も有効です。