鼻詰まりは身近な症状ですが、長く続いても受診をせずに、市販薬で対処している方も多いのではないでしょうか?
息苦しさや不快感が引き起こすイライラは、集中力の低下や寝不足など生活の質の低下に直結するだけでなく、口呼吸を誘発する事で口内が乾燥し、虫歯や歯周病の悪化の他、ウイルス感染など全身の健康リスクに繋がります。
まずは鼻詰まりの原因について理解することで解決の第一歩に繋がります。
健康な鼻の状態
鼻は空気を吸う、においを嗅ぐだけでなく、アレルギーやほこりなどを吸い込まないようにするバリアとしての役割、吸い込んだ外気を適切な温度・湿度に整える役割があります。
鼻は鼻中隔という壁により左右に隔てられており、左右の鼻腔にはそれぞれ下鼻甲介というヒダ状の構造物があります。
ヒダ状構造をしているため空気と接する面積が大きく、わずか8cmほどの短い距離を空気が通り抜ける間に、空気は加温・加湿されへ肺と吸い込まれます。
鼻詰まりの主な原因と治療法
原因 粘膜が腫れて空気の通りが狭くなる 下鼻甲介の腫れ
アレルギー性鼻炎などで、血管が拡張することにより、下鼻甲介の粘膜が腫れてしまい鼻通りが悪くなります。
その不快感を解消しようと血管収縮剤入りの点鼻薬を使用し続けると粘膜がさらに腫れ、なおいっそう息がしづらい状態になることがあります。
治療法 01 粘膜下下鼻甲介骨切除術
下鼻甲介の体積を減らし、鼻通りを良くする方法です。
内視鏡下で下鼻甲介の骨を切除します。
下鼻甲介の体積が根本的に小さくなるので、永続的な効果が期待されます。
治療法 02 下鼻甲介粘膜レーザー焼灼術
下鼻甲介で起こった粘膜の腫れをレーザーで焼灼し、粘膜を縮める方法。
下鼻甲介の粘膜の表面にレーザーをあて、軽いヤケドをおこし粘膜を縮める方法です。両鼻合わせて10分弱で終わります。効果は数ヶ月〜1年ほど持続することが多いです。
原因 鼻を左右に仕切る壁が曲がり気道がすぼむ 鼻中隔弯曲症
鼻中隔という鼻の中を左右に分けている仕切りが、成長するにつれ曲がってしまうことがあります。この曲がりが強いと物理的に空気の通り道が狭まり、慢性的に鼻が通りにくい状感が続いてしまいます。
鼻の構造的な問題のため薬による治療効果は期待できません。
治療法 03 鼻中隔矯正術
空気の通り道を確保するため、鼻中隔内の骨や軟骨の一部を除去し、ゆがみを矯正します。
原因 鼻腔にできたポリープが空気の通り道をふさぐ 鼻ポリープ(鼻茸)
鼻の奥に広がる空洞である副鼻腔炎で炎症が起こりポリープ(鼻茸)ができてしまうと、これが障害物となり空気が通りづらくなります。
ポリープが大きくなるにつれ、鼻が詰まった感覚がより強くなるため、内視鏡手術での切除を検討します。
治療法 04 鼻茸摘出術
鼻の穴に入れた専用器具でのポリープを削り取ります。
鼻詰まりには様々な原因があります。当院ではCT検査や内視鏡を使った検査が可能です。
原因を分かりやすくご説明いたします。
鼻の構造に問題がある、薬が効かない、薬を使いたくない場合には手術による根本治療も選択肢の一つです。
一人で悩まずにまずはご相談ください!
日帰り手術のQ&A
- Q 費用はどれくらい?
-
A
手術によって費用の幅が異なります。
保険が適用されますので、高額療養費制度を利用すれば自己負担額を抑えることができます。69歳以下の方の上限額
注 1つの医療機関等での自己負担(院外処方代を含みます。)では上限額を超えないときでも、同 じ月の別の医療機関等での自己負担(69歳以下の場合は2万1千円以上であることが必要です。) を合算することができます。この合算額が上限額を超えれば、高額療養費の支給対象となります。
- Q 術前・術後の通院は?
-
A
まず、診察をお受けいただき、手術適応があるかどうか診断いたします。
手術をお受けいただく場合、手術日をお決めいただき、その1ヶ月ほど前に術前検査(血液検査、心電図、胸部レントゲンなど)をお受けいただきます。
手術当日は、ご自宅でゆっくりお休みいただき(ご希望に応じて入院も可能です)、手術翌日に受診、その後は、週に1回程度1ヶ月ほど通院していただきます。出町柳の耳鼻咽喉科いぐちクリニックに通院していただくことも可能です。
アクセス
京都駅より徒歩3分